ヨシエビは7月下旬から産卵を始めるため、この時期に漁獲されるものを使って種苗生産を行います。 大阪湾のヨシエビは7月から9月にかけて獲れる量が増えます。
(親エビ)
種苗生産に使う親エビです。このエビは大阪府泉佐野市にある佐野漁港で水揚げされたものです。
(親エビの選別)
種苗生産に使う親エビは、卵巣が大きく、十分に卵が成熟したものを使います。
(親エビの収容)
選別したエビを産卵させるために水槽に収容します。1つの水槽に10尾程度収容します。
(産卵水槽の親エビ)
夕方、産卵水槽(1000リットル水槽)に収容したエビは、その日の夜に産卵を始めます。
(親エビの取り揚げ)
産卵した親エビは、病気(ウイルス病)の検査を行うために取り揚げます。
(採卵)
受精卵は消毒するためにネットに集めます。これは、稚エビが病気にかかるのを防ぐためです。
(卵の消毒1)
あらかじめ30リットルの水槽に消毒薬(ポピドンヨード)を入れておきます。
(卵の消毒2)
集めた卵を消毒薬(ポピドンヨード5ppm溶液)を入れた水槽に5分間浸します。
(ヨシエビの卵)
ヨシエビの卵は黄色っぽい色をしています。
(ふ化水槽への収容)
消毒した卵は、ふ化水槽に収容します。卵は翌日にはふ化します。