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「ヒラメ」を育てる

ヒラメの種苗生産は、親魚養成・採卵・稚魚の飼育・中間育成という手順で行います。

それぞれの手順について写真を使って説明します。


(親魚養成)
種苗生産に使うヒラメは当センターで飼育している親を使います。
当センターでは、ヒラメの早期種苗生産(11月頃から開始)を行っているため、10月から電照飼育をおこなっています。
こうすることによって産卵期を早めることができます。

(採卵1)
産卵は夕方から夜にかけて行われます。
ヒラメの卵は、分離浮性卵といって、卵が一粒ずつ離れていて水に浮かびます。夕方、ネットを水槽の上にある排水口にセット すると、翌日には、排水とともに流れてきた卵がネットにたまっています。

(採卵2)
採卵槽に集まった卵をタモ網ですくい、水をはった30リットルの円形水槽に収容します。それを手でかき回してしばらくすると、 浮いた卵と沈んだ卵に分かれます。
沈んだ卵はほとんどが死んでいるので取り除き、浮いた卵だけを卵管理槽に収容します。

(卵管理)
採取した卵を別に用意した水槽にネットを張りその中に1日入れておきます。
翌日、再び上記のように卵を分離させて、浮いた卵だけを稚魚の飼育槽に収容します。

(稚魚の飼育1)
稚魚の飼育は、50キロリットルの水槽を使用して行います。
ふ化して3日目から口が開いて餌を食べ始めます。

(稚魚の飼育2)
10日目からはアルテミアも与えます。

(稚魚の飼育3)
飼育を開始して15日目ころから底が汚れてきますので自動底掃除機を使って掃除をします。

(取り揚げ)
飼育を開始して40〜50日、大きさが全長20から30mmになると、飼育水槽から稚魚を取り揚げてます。
排水口に取り揚げ用のネットをセットし、水と同時に稚魚を集めます。集まった稚魚はタモ網ですくい、バケツに入れて重さを はかった後、中間育成を行う水槽へ収容します。。

(中間育成)
取り揚げた魚は、1つの水槽に5〜6万尾程度収容し、放流サイズ(全長80〜100ミリ)になるまで育てます。

(取揚げ、積み込み)
放流サイズまで育った魚を取揚げて、活魚水槽に入れトラックで放流場所まで運びます。その際、直接活魚水槽に入れずに、まず篭 に入れてから収容します。こうすることでより多くの魚を運ぶことができます。

(放流)
篭の蓋を開け直接海に放流します。



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